相続

相続が開始した場合、相続税が発生することがあります。相続税は相続財産の総額から基礎控除（3000万円+法定相続人×600万円）を控除した残額に対して課される税金です。この税金は原則として相続をする人全員に課されます。

相続税の税率は、各相続人の法定相続分の額に応じて決まる仕組みとなっており、各相続人の法定相続分が1000万円以下であれば10％、3000万円以下であれば15％、5000万円以下であれば20％、1億円以下であれば30％、2億円以下であれば30％、3億円以下であれば35％、6億円以下であれば50％、6億円超えであれば55％というように累進課税が採用されています。

また、相続税は税務署がこの価格を納付してくださいというように案内が来るわけではなく、自己申告をしなければなりません。さらに相続税は申告・納付までに期限があり、被相続人が死亡したことを相続人が知った時から10ヶ月以内に申告も納付も済ませなければなりません。この申告を失念してしまったり、故意に申告しなかったり、納付が1日でも遅れてしまったりした場合には、ペナルティーとして加えて税金を支払わなければならないため、注意が必要です。ちなみに、故意に申告をしなかった場合には新たに40％の税率が課された金額を納付しなければなりませんから、相続税は必ず納付するようにしましょう。

相続税については申告に際して必要な書類が相続人の相続する財産によって異なります。そのため申告・納付に際しては事前準備を十分に行うことが大切です。

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