親族内承継とは
親族内承継とは経営者の親族を後継者として事業承継をする方法です。
日本企業の多くは親族内承継で事業承継をしてきており、スタンダードな事業承継の形といえるでしょう。
親族内承継のメリットとしては親族内に後継者候補がいて、それが既定路線となっている場合が多いため、社内外からの理解を得やすいことが挙げられます。
また後継者が親族であれば現経営者にとって安心感できるという場合が多く、後継者教育もしやすいこともメリットとして挙げられます。
しかし、近年は少子高齢化の影響や働き方の多様化もあり、親族内承継がしにくくなっている企業が増えてきています。
そもそも子どもがいない場合や、子どもはいるものの、子どもに家業を継ぐ意思がない、などといった要因で親族内承継がしににくくなっているのです。
そのため後継者が不在である後継者難の問題が表面化しています。
中小企業庁によると2025年までに経営者が70歳以上となる企業のうち127万社もの企業に後継者がいません。
親族内承継を考えていたものの後継者がいないという場合は従業員から後継者を探す、M&Aを検討するなどといった対策を講じる必要があるといえます。
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